【質問】ハチミツとプロポリスの違いが分かりません。
ミツバチ産品には蜂蜜、蜜蝋、プロポリス、ローヤルゼリー、ハチ毒などがあります。
ハチミツとは、ミツバチが花蜜を集めて、巣に貯め、水分を蒸発させて糖度を約80%になるまで濃縮したものです。
一方、プロポリスとは樹脂と蜜蝋を混ぜ合わせて、作られ本来は巣材としての役割を果たしているものです。
ハチミツについて詳しく!
ハチミツを作る為の蜜源植物は4000種類知られています。日本で代表的なのはレンゲ、アカシア、トチ、ミカン、ソバなどです。
人にとっての一番の役割は糖質補給です。糖質にはブドウ糖(脳の栄養源となるのはこれしかありません)、ショ糖、果糖、オリゴ糖などがあり、摂取後に体に吸収されるスピードが異なってきます。
花蜜の主成分はショ糖ですがミツバチが分泌する酵素によって果糖とブドウ糖に分解されます。
つまり、ハチミツには3種類の糖分がバランス良く含まれることになり、即効効果から延長効果まで全て補われることになります。
更に、抗菌活性や創傷治療効果が報告されていたり、古代ギリシャ時代から珍重されていた記録も残っています。
蜜源植物が4000種類と言いましたが、ハチミツの中でもアカシアハチミツは血糖値を上げにくいことが知られています。
生活習慣病が気になる方にはオススメ出来るハチミツです。
プロポリスについて詳しく!
続いてプロポリスですが、ハチミツとは全く違った健康食品として活用出来ます。
プロポリスはミツバチの中でもセイヨウミツバチしか作りません。
セイヨウミツバチは樹木の洞などに巣を作るので、巣の隙間を埋める封止剤としてプロポリスを作ります。
成分は、樹脂や樹液(50~55%)、ミツロウ(約30%)、精油・揮発油(10%)、花粉(10%)、有機物やミネラル類(5%)です。
用途としては、化粧品、日焼け止め、消毒抗炎剤、点眼剤、鎮静剤、ヘアスプレーの材料、バイオリンのつや出しなどです。
「天然の抗生物質」として知られ、健康食品としても優れた効能があることで有名です。
抗アレルギー作用、抗癌作用、抗天症作用、鎮痛麻酔作用、免疫増強作用、抗菌作用、抗酸化作用などが挙げられます。
味の方なのですが、ハチミツとは打って変わって独特の香りと苦味を持っています。
しかし、健康維持に非常に有効な成分が15種類+ビタミンやミネラルも一緒に補える健康食品ですので、継続的に飲むことを心がけることが出来れば強い味方になってくれます。
2017年10月5日 カテゴリー: プロポリスとは??