プロポリス石鹸がハワイで売られているらしい…。
ここでは、プロポリスと石鹸のことを少し説明して考察に入ろうと思います。
プロポリスはミツバチの中でも産業に非常に貢献しているセイヨウミツバチという種しか作りません。(ニホンミツバチも養蜂に用いられているのですが、蜜の採取だけです。)
セイヨウミツバチは樹木の洞の中に巣を作る習性を持ったミツバチで、外敵の侵入しやすい環境で暮らしてるので独自の生活様式を作りました。
プロポリスは巣の補強、入口を塞いで巣を防御、真菌や微生物の繁殖を抑制、巣の中の死骸をミイラ化させる等の役割をします。
一般的にプロポリスの成分は樹脂・バルサム(55%)、ワックス(30%)、油性物質(10%)、花粉(5%)となっています。
効能があると証明されてる成分が15種類(特に豊富に含まれているのがフラボノイドと呼ばれる植物二次代謝物)、その他にもマグネシウム、マンガン、カルシウム、鉄、銅、亜鉛、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンE、ナイアシン、葉酸が含まれています。
効能としては、抗菌作用、抗炎症作用、鎮痛・麻酔作用、免疫機能増強作用、抗酸化作用などがよく知られています。
石鹸について詳しく!
そして、石鹸。
原料になっているのは油脂とアルカリ(一番シンプルな場合です。)で、牛脂、馬油、ヤシ油、コメ油、ツバキ油などが用いられています。
製法は3種類、油脂鹸化法、脂肪酸中和法、エステル鹸化法があり、大量生産の市販の石鹸は脂肪酸中和法で作られます。
石鹸とは界面活性剤です、と聞くと、環境問題が頭に浮かびますが純石けん分の界面活性剤は脂肪酸ナトリウムが主成分であり、薬事法や家庭商品品質表示法で成分表示名が規定されているので、気になった時はチェックしましょう。
あと、目的によって石鹸の呼ばれ方が変わります。
化粧石鹸、薬用石鹸、洗濯用石鹸、台所用石鹸、雑貨石鹸とあって、輸入された石鹸は雑貨石鹸の分類になります。
つまり、ハワイのプロポリス石鹸は雑貨石鹸に分類されます。
法令対象外となるので、お土産にもらった時や通販で購入するときは成分を確かめてみてください。
この辺りで、ふと考えることなのですが、石鹸は自分で作れます。
ただし、アルカリ量の計算や高濃度の劇薬を使用するリスクと、作りだすとプロポリス以外にもお気に入りのハーブやアロマを入れたくなると思うので、pH値の計算が少々ややこしくなります。
普段の生活に欠かせない石鹸一つとっても、ここまで奥が深いとは・・・
2017年10月2日 カテゴリー: 様々なタイプのプロポリス